フィールド型スピーカーとはどんなSPですか?

70代、80代の超ベテランオーディオマニアの方の中にはご存知の方も多いと思いますが、一般的にはフィールドコイル型、励磁型スピーカーなどとも呼ばれ大きな映画館では長らく音声の主役の座にありました。深みのある「映画館の音」として記憶にある方も多いのではと思います。

これに対し現代の一般的なスピーカーユニットはパーマネント(永久磁石)型です。すなわちボイスコイルに必要な磁場(magnetic field)を永久磁石によって得ています。さらにその磁石の主な原材料により、アルニコ、フェライト、ネオジウムマグネットタイプなどとも呼ばれています。永久磁石は取り扱いやすく、今では製造面、コスト面でも大きなメリットがあります。1930年代にパーマネントマグネット型ユニットが登場した際は同じ形式のフィールド型よりも高価な場合もありました。

一方フィールド型ユニットはフィールドコイルといわれる細い巻き線(コイル)に電気を流し磁場を発生させます。これは電磁石ですので電気が流れている間だけ磁石になります。作りも複雑で、手間もコストもかかります。さらにコイルへのサプライ電源も必要です。
そこで多くの方が疑問を感じると思います。

「どうしてそんな方式のユニットを使うのか?」

この疑問こそが重要なポイントです。
まず、フィールドコイルから発生する磁場は基本的に経年変化しません。「永久磁石」は脱磁するので実は「永久」ではありません。
また、フィールド型ユニットは長時間の連続使用による性能の劣化もありません。さらに磁場の閉曲線も永久磁石とは異なった優れた特性を有しております。(これが重要です)
次に、この磁場の「力」は「供給される電気」により大きな影響を受けます。換言すれば供給する「電気」のレベル(質)を変えることにより磁場の「力」を変えることができるということです。このことは極めて大きな特徴です。

すなわち、電圧、電流、整流方式、回路、使用デバイス、構造等をパラメーターとして発生する磁場は変化するので、電源装置とその調整によりユニット自体の特性が大きく変わる、つまりユニットの音質、鳴り方などを変えることができるのです。
永久磁石では到底得ることのできない優れた磁場と電源によるユニットのコントロールというメリットがフィールド型スピーカーでなければならない一番の理由です。

例えば次のような使い方も可能です。クラッシックを聴くときは自然な響きが重要なのでベストなセッティングをします。他方ブルーノートを聴くときは熱気がリアルに伝わるよう異なったセッティングをすることも可能です。私どもの電源装置はこのような使い方ができるので、使いこなせると恰も複数のスピーカーシステムを所有しているように楽しむことができます。(一般的な表現をすれば、タンノイとJBLの双方を所有するイメージでしょうか?)

=続く=
   
カテゴリ
最新記事
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR