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レコードの魅力 その2

 今回はレコード再生についての二回目の稿になります。
 最近、レコードを再生しながら思うことがあります。それは『レコードに刻まれた情報を100%取り出し再生することは果たして可能だろうか?』ということです。読者の中には何を言っているのか、とお感じの方もいらっしゃるでしょう。しかし、私は時間をおいて同じ盤を聴きなおす度に感じることです。
 
 当ラボでは日々新製品の開発・改良やチューニングに取り組んでおり、その都度チェック用のレコードで機器のパフォーマンスを検証しております。当たり前のことですが、バード側の再生能力は常に向上しているのでレコードから取り出す情報は天井知らずに増加し再生音のクオリティは止まることなくレベルアップし続けております。ですからいつになってもこれで100%とは確信出来ないのです。
 昨今の例を挙げて見ましょう。SP盤でシューマンの「詩人の恋」を聴いてみました。独唱はパンゼラ、ピアノはこるトーです。するとパンゼラの瑞々しく、明瞭な発声にはっとさせられます。また、コルトーの語りかける様な奏法の一方で強く、鋭いピアノタッチにも新たな発見がありました。子供の情景やショパンのワルツにみるコルトーとは全く別人のようです。
 この「瑞々しさ」と「語りかけ(間)」「鋭いタッチ」がレコード再生の真髄です。(アンプなどハードのポイントについてはここでは敢えてふれません)
 SP盤は78回転なので本来多くの情報が入っているはずです。一般的なSPレコードのイメージはサーフェスノイズ(針音)が多く、レンジも狭いので音楽が聴き取りにくいと言われますが、多くの場合それは不十分なハードとSP盤再生の仕方に問題があります。整った専用機材で聴くSP盤、それは驚きの一言です。高級蓄音機でも到底味わうことの出来ないスケール感とリアリティが感じられます。トランジスタアンプへ移行後に製作された復刻盤には残念ながらお奨めできるレベルの盤が少ないのでオリジナルSP盤は極めて貴重なものです。

 SPレコードは基音が明瞭なので演奏者との距離感が近く感じられ、音楽が放つ求心力が異常なほど強く時間を忘れてしまいます。特にフルトヴェングラーを敬愛されるファンの方々にはベルリンフィルの厚みのある熱演を是非ともお聴きいただきたいと思います。一糸乱れぬアンサンブルが「驚異的」と通り越し「神がかり的」な集中力と精神性の深さで全曲を支配しております。あまりの拍力に完全に打ちのめされてしまいます。

 モノラル時代に製作された数々の名盤も同様です。
 一例を挙げますとイタリアの名手カンポーリのバイオリン小品集(英DECCA10インチ盤)を聴くとクライスラーの小品がいずれも大曲に聞こえます。これはどっしりとした骨太の構成に加え、研ぎ澄まされた感性、切れ味の鋭いバイオリンが優雅な中にも圧倒的なエネルギーをもって息つく間もないほどに迫り来るからでしょう。虚飾を排した濃い音色と彫りの深い表現は音楽のエッセンスのみがストレートに聴く者を捕らえる特別な世界と言えます。何か秘密の特権を得たような気持ちにすらなってしまいます。
文字には限界があり実際に聴いた者しか分からないのが残念です。

 私どものスピーカーシステムは、
1.強力な磁気回路や高度な製造技術
2.厳選パーツを使用した贅沢な回路によるフィールド電源
3.音響研究と木工技術
などが生み出す歯切れ良くスピード感ある音と凝縮された濃密な音色でSPやモノラル盤を再生します。
さらに大きな特徴はこれらを2チャンネル(LR同一信号のモノラル)再生すると今までにない奥行き感と厚みのある素晴らしい再生が楽しめます。ですからSP盤やモノラル盤も前述のようにこれまでと異なった魅力のある再生が可能になるのです。
当社ではこれを『新しいモノラル』と称しております。通常、モノラルをLRで聴くと音が薄く、中抜けしてつまらなくなってしまうのでセンタースピーカー一本で聴きます。当社フィールド型スピーカーシステムによるSP、モノラルの2チャンネル再生は今までのオーディオでは考えられない奥行きがあり、音楽が濃く明瞭に鋭く迫り来るようなパフォーマンスが得られます。もちろんJAZZでも同様です。

私どもでは多くの音楽ファンの方々にこの新しい世界を知っていただき音楽の歓びを分かち合いたいと考えております。是非とも20世紀の歴史的名演や不世出の芸術家の遺産を多くの方にお聴きいただきたいと思います。これらは絵画等と同じく人類の文化遺産なのです。もちろんステレオLPも厚く、濃厚で切れ味鋭く再生いたします。

最後に私どもが推薦するレコード再生用の機器を記しておきます。
太文字表示は当社で使用の製品です。

カートリッジ
 オルトフォン: SPU,CA25 (昭和期に製造された製品)
 EMT: TSD15、OFD25(初期型)
トーンアーム
 オルトフォン: RF297、RMA(G)309
 EMT: 997、929
フォノモーター
 ガラード: 301 トーレンス: TD124(IIではない初期型)
プレーヤーシステム
 EMT: 927、 930
(フォノイコライザーは139系でなくても優れた管球式アンプとトランスで十分代用が可能です。当ラボでもEMT929を使用しておりますがイコライザーアンプは特注品です)
他に、NEUMANN(独)、WE、PRESTO、RCA(いずれも米)等の製品もありますが特殊なので省かせていただきます。
 *ダイレクトドライブ方式のフォノモーターを使用した機材は音楽の躍動感やリアリティが感じられにくいので推奨しておりません。

上記の製品は今では一部を除き入手が難しい場合もあります。また、モノによっては状態(程度)の良い製品も多くはないでしょう。レコード再生をこよなく愛する方は早めに入手されることをお奨めいたします。今後ますます入手は難しくなると考えます。

また、私どもでは上記の商品の入手についての相談も承っておりますのでご遠慮なくお問合せ下さい。

フォノモーターは回転系機器のため使用にあたり定期的なメンテナンが必須です。メンテナンスをしないで使用し続けるとモーターの焼き付きや磨耗による「ガタ」が発生することもあり、場合によっては名機も単なる古道具になってしまいます。2年ほど前に拝見したEMT927は再塗装を施してあり外見はとても綺麗でしたが立ち上がりが悪く定速回転すら得られない状態で外見以外は927とは呼べない代物でした。

私どもでは、先のガラード、トーレンス、EMTのモーター、プレーヤーのオーバーホール等のフルメンテナンスをサービス価格にて承っております。すでにこれら機材を100台以上整備した熟練技術者が完全分解整備をして名機を復活させます(機器の個別の状態によりますが)。
クラッシックカーの動態保存と同じようにこれらの名機本来の能力を十分に生かして末永くお使いいただくことをお奨めいたします。詳細はお問合せ欄、お電話にてお尋ね下さい。 
 
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