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「幻のモノラル盤」

 モノラルレコードの再生については以前の稿にても触れました。
当社のフルレンジ・ステレオシステムは皆様ご承知の通り音楽の陰影や本質をシャープに、エネルギッシュに、そして時には抉るように表現いたします。私どもはこれを「新しいモノラル」と名づけております。空間の広がり、音楽の厚み、エネルギーの大きさ、浸透力の強さ、これらが超リアリティーを生み出し聴く者の魂を揺さぶる様はまさに「新しい・・・」と呼ぶに相応しい未体験の世界そのものです。

 C.フェリアやA.カンポーリのDECCA盤等は今日でも多くの音楽愛好家を楽しませてくれます。これらは「新しいモノラル」の世界でも名盤中の名盤です。筆者もカンポーリのクライスラー小品集は英盤、独盤等ども愛聴しております。バイオリンという小さな楽器の隅々まで全てにわたり張りめぐられた演奏者の極限の緊張から繰り出される鋭い発音を聴き手は全身で受け止めます。そこには大曲と同じような強大なエネルギーが存在し小宇宙の広がりさえ感じます。

 先般、日本テレビの「ぶらり途中下車の旅」東海道編で当社が取り上げられた後、あるお客様が長い間「死蔵」していた45回転EP盤(モノラルDECCA盤)を是非当ラボにて聴かせてもらいたいとお持ちになりました。その内一枚は前記のカンポーリのクライスラー小品集です。
一曲目の「愛の悲しみ」の演奏が始まると同時に思わず二人で顔を見合わせてしまいました。一体これは何なんだ?何が起こったのか? それは正にセンセーショナルな出来事でした。カンポーリの演奏が全く別な演奏に聞こえたほどです。10インチLPではこれまで演奏のキレ、凝縮感や力強さが印象的でした。そのことが先ほどの「大曲」にも繋がっていたと思います。
しかし、このEP盤では表情の豊かさやしなやかさが加わり全く別物でした。カンポーリは用意周到に、そして楽曲に対する愛情とクライスラーに対する大いなる尊敬の念を込めて丁寧に演奏しているのが感じ取れます。弦に弓があたる瞬間の物理的な音が楽音と重なっても明確に聞こえたのは驚きであり極めて新鮮な体験でした。加えて楽譜にない「間」(溜め)がとても自然で心地よく感じました。この盤の録音時にカンポーリが膝や腰と上半身を軽くスウィングさせながらボーイング(弓の上げ下げ)したであろう姿が音の微妙な変化や揺れ動きにより感じ取れます。イタリアの血を感じる素晴らしい演奏でした。その違いはキング盤とDECCA盤の差よりももっと大きく、レコードとCDの差と同程度の落差があるのではないかと思えるほどでした。
この圧倒的な情報量の差にはこれを聴いた誰もが愕然とすることでしょう。

当然のことながらこれまでこの盤を聴いた方は沢山いらっしゃるはずです。しかし、今日まで前述の様な記事や評価を読んだり聞いたりしたことはありません。それだけに驚きも超、超、超・・でした。

何故なのでしょうか
これまで評論家等の方々で前述の差異を体験した方が殆どいらっしゃらないからではないかと私は推測します。
今回の試聴では当社の「ルードヴィッヒ」(ユニットは12インチダブルタイプ、フィールド電源はヴィンテージタイプのchoke-input整流管方式の最高級装置を使用致しました。
このシステムは入り口(音楽ソース)、アンプ、ケーブル等システムの機材の能力に敏感に反応いたします。(音の差として表れます)
この精緻で高速なスピーカーシステムが微妙な表情の変化を実に見事に捉えて再生した結果であると思います。改めて出力機器(電源を含むスピーカーシステム)の能力の高さに驚嘆した次第です。終了後に二人でカンポーリの当該演奏に対する理解不足に謝罪しないといけませんね、と談笑するとともに改めてこの偉大な芸術家の深い人間性に心を打たれました。

 この日は他にも何枚かのEP盤を試聴しましたが同様に驚きの連続でした。
私どもは音を「作る」(加工する)ことには全く興味がありませんし、「良い音」を求めている訳でもありません。オーディオ装置は音楽を再生するための道具です。ですから私たちは「より素晴らしく、感動的な音楽を表現できる環境を提供する」ことを目指しているのです。
さまざまなメーカーが発表している回路やスペック等によるイメージを基に「頭の中で音を創造し空想する」タイプの方や生の楽器や音楽自体に興味を感じない方には理解できない世界でしょう。

 他人の評価や自慢、コレクターという尺度しか有しない表面的なオーディオファンではなくk、日々お一人でこれまでの「投資効果?」に疑問を抱き悶々と悩んでおられる方、真に音楽を愛する方がいらっしゃるようでしたら是非試聴をお奨めいたします。
私どものデモ機を聴いた瞬間に、これまでの苦労を忘れ、ブレのない、後戻りしないで済む「究極の解」の存在をご自身で得心されることでしょう。

皆様のご来訪をお待ちしております。
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