那須好男先生手作りWE 300Bシングルアンプが来ました

we 300B

最近親交がある那須好男さん。先生というとすごく嫌がられるのであえて「さん」とお呼びします。アンプビルダーは当然ご存知の製作例の本を多数出版され、雑誌にも数々の投稿があります。実に情けない話ですが、私は那須さんのアンプはほとんど真剣に聴いたことがありませんでした。球とトランスを除いて部品は秋葉原で普通に買える安物。オーディオ哲学的にも、ご本人は好きなナス管を中心にシングルアンプで如何に真空管の音を引き出すかに執着される方で、当方はアンプ作りの知識は皆無、ただ経験値のみに判断基準をおいてアンプを選んでいて如何にスピーカーを楽器のように鳴らすか、の一点でアンプの良し悪しを判断して来ました。
フィールド型という究極のスピーカーでシステムを組んでいるので、お客様が持ち込まれるRCA、ALTEC、SHINDOラボ、カンノ、ウエスギ、エアータイト、特注300B PP, PX25PPなど200-300万円の高級機はざらに聴いていました。この経験から、「楽器」として鳴らすにはPPの力が不可欠と判断してシングルアンプは避けて来ました。
今まで小宅にて鳴っていた「超」高級、「高額の誤り?」を論評はいたしませんが、結論のみ申し上げます。
この那須さんの300Bシングルともう一台PX25のシングルが最高です。今まで遠方より私どもの音を視聴しに来られた方々にお詫びをしなければならないと心底思うほど、現在のシステムWIGO PM294-B8アルニコペアとTEFEFUNKEN FIELD 8"ペアを生き生きと艶があり十分な中域、気持ちよく伸びる低域で、正にこれが私の目指してきた「SPを楽器として鳴らす」音です。
300Bは中音に特に艶があり、ピアノのタッチが演奏会場同様いつまでも聴いていたくなり気がつくと眠りに落ちていて自然と目覚め、目覚めると肩や頭の凝りが取れているといった理想に近い音です。PX25は上と下に十分に伸び、特に低音は箱鳴りのないユニットと響板のみの我がシステムではありえないと思っていたほど重量感があります。来訪されるオーディオマニアの方がたにはこちらの方が感激してもらえると思います。
本機はアイエー出版の「必ずつくれる真空管アンプ製作集Part2」で公表されている改良型ロフチンホワイトアンプです。出版社よりローコストでとのリクエストがあり意識して秋葉原で普通に買える一般のパーツのみで製作したものとのこと。数百万円の高額(もはや高い=高級とは言いません)アンプなみのパーツを使うとどのような音になるのか、想像するだけでよだれが出てきますが、那須さんは売り物のアンプは作らないので、想像だけでやめておきます。
売り物ではない那須アンプの宣伝をしても一文にもならないのですが、魑魅魍魎が跋扈する真空管アンプの世界で我が日本にはこのような本物の「マイスター」がいるのだということを知っていただきたくなり筆を取りました。

   
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